昨年の残暑期に、庭のアジサイを剪定した。
理由は、草むしりをしながらなんとなく気になっていた、アジサイの元気のなさ。
出てきた葉はすぐ黒くまだら模様になり、花の数も少ない。四方八方無造作に伸びすぎた野性感強めの枝たち。
母にアジサイの面倒をみているのか聞いてみたところ、「30年ほったらかしよ」と。
えー!!
どうやら、この家に住み始めた頃にアジサイを地植えしたらしい。
ほったらかしの割には、今も健在である。空洞化した枝などは多少散見しているが。
母は「ほったらかし」と言っていたが、きっと今まで父がある程度面倒をみていたのかもしれない。休日の夕方になるといつも庭全体をホースシャワーで水やりをしていた記憶がある。
ということで、数年間父ができずにいた庭の植物たちは、これからは娘のわたしが微力ながら管理していくことにした。その最初に手を加えたのが、アジサイだった。
庭には3株のアジサイが地植えしている。ネットで調べて、見よう見まねで剪定をしてみた。良い子はマネしないでね、間違ったところを切ると生えてこなくなるらしいよ。そんなん知ったこっちゃないが。わたしが気になっているのは、伸びすぎた枝よりも黒まだらの葉っぱだから。
おそらく住み始めに植えたであろう1株は、強剪定をした(強剪定とは、バッサリ切ってしまうこと)。この株は、黒まだらの葉っぱのこともあったが、木の根元付近にあった新芽たちが野性感強めの枝たちに光を遮られて腐っていたのだ。アジサイ周辺の草むしり中に知った悲しい出来事。
「こんな若い芽たちが、30年前の老枝についた元気のない葉と花に遮られて腐ってしまうなんて…。かわいそうだよ」と。
老枝さまたちには大変申し訳ないが、ザックザックと切らせていただいた。1/3くらいは空洞化した枝だった。今までありがとう。
そして、30年モノより全然若い2株は別の場所に植えているのだが、そちらは軽めの剪定をした。
強剪定は来年は花がつかないが、軽めの剪定だったら来年も花がつくとのこと。一応、来年用の花芽を確認しながらチョキチョキ切らせていただいたのである。
つづく。